株式会社アスカラボは3DデータをWeb上で公開・閲覧できるプラットフォームサービス”ENQU”をリリースいたしました。ENQUは専用アプリを必要としないWebサービスで、3Dデータをアップロードするだけで自由視点で閲覧可能な3Dビューワを利用した公開ができるほか、自身のウェブサイトへのビューワの埋め込みやiOS/AndroidデバイスでのAR表示機能も提供します。画像や映像に代わる3Dの表現方法をWebで簡単に体験いただけるサービスです。
3Dデータのアップロードだけで公開可能
ENQUでの3Dデータの公開は、そのサービスサイト(https://enqu3d.com)上で3Dデータをアップロードするだけで可能です(アップロードをするためにはアカウントを作成する必要があります)。現在対応している3Dデータ形式はWavefront OBJ形式(.obj)、FBX形式(.fbx)、glTF形式(.gltf、.glbなど)、zip形式(.objや.fbx形式の3Dデータとテクスチャ画像群の複数ファイル一式を圧縮したファイル)です(※1、※2)。
アップロードした3DデータはENQUサイトの3Dビューワ上で公開されます。閲覧するユーザも特別なアプリのインストールなどを必要とせず、Webブラウザのみで3Dデータを自由な角度から閲覧することが可能です。
※1 指定のフォーマットであっても表示に対応できない場合があります。
※2 対応フォーマットについてはユーザ様のニーズに応じて今後拡充を予定しております。
Webサイト/ARコンテンツとしての展開
ENQUでアップロードされた3Dデータは、ENQUサイト上で閲覧できるだけではなく自身のWebサイトに3Dビューワを埋め込む形で公開することも可能です。アップロード後に発行されるHTMLタグをご自身のサイトのHTMLに追加することで、サイトの自由な場所に3Dビューワを設置することが可能です。
また、iOS/Android OSのスマートフォン、タブレットなどのモバイル端末(※3)上で、アップロードした3DデータをARで表示することも可能です。iOS、Androidの対応端末に搭載されているAR表示機能を利用することで、閲覧ユーザも特別なアプリを追加でインストールする必要なくAR表示が可能です。AR表示用のURL及びQRコードもアップロード後にすぐに発行され、利用することが可能です。AR表示による閲覧により、その3Dデータの実物大のサイズや周囲の実環境との調和を体感することができ、3Dデータやそれが表現する実物の商品・作品の魅力をより深く伝えることが可能となります。
ご自身のWebサイトへビューワ、リンクの設置をするだけではなく、紙媒体等へのAR表示用QRコードの印刷・表示をすることで、様々な用途・様々な方法で3Dデータを使った展開が可能となります。
※3 AR表示に対応した端末に限ります。端末上で別途設定が必要な場合があります。
自由な公開・共有方法
アップロードした3Dデータは、そのデータごとに公開範囲を自由に選択することが可能です。公開設定は以下からお選びいただけます。
・すべて公開(ENQUアカウントを持たないユーザも含めたすべての閲覧ユーザに公開)
・ENQUユーザに公開(ENQUアカウントを持つユーザすべてに公開)
・特定ユーザのみに公開(特定のENQUアカウントを持つユーザのみに公開)
・非公開(アップロードユーザ本人のみが閲覧可能)
不特定多数に広く公開したい場合だけでなく、チーム内や組織内で3Dデータの確認や共有をする目的にもご利用いただけます。
当面は無料にて公開
ENQUのアカウント作成、3Dデータのアップロード、閲覧、ビューワ・AR機能のご利用は、利用ニーズや機能面の調査のため、当面は無料にてご利用いただけます(※4)。
今後は拡充したより便利な機能などをご利用いただける有料プランの導入を計画しております。有料プラン導入後も、上記で紹介している基本的な機能については引き続き無料でご利用いただくことが可能です(※5)。
ENQUを商用でのご利用をご希望、もしくは追加サポートやカスタム機能開発等をご希望の事業者様は、アスカラボお問い合わせ窓口までご相談ください。
※4 システム負荷などが生じた場合には、アップロード数などに制限を設ける可能性があります。
※5 無料版で設定できる公開範囲には制限を設ける可能性があります。
今後の展開
ENQUは3Dデータの利活用を促進し、3Dクリエイターと3Dデータ利用者をつなぐプラットフォームとするべく継続的な機能の拡充を予定しております。現在以下のような機能の拡充を検討しております(リリースの是非・時期等は随時公開してまいります)。
・他アプリ、Webサービスで3Dデータ利用可能なAPIの提供
・アップロードした3Dデータの調整・最適化を行う機能
・3Dデータを安全に保存・管理する機能
・3Dデータのマーケットプレイス機能(ユーザ間でのデータの売買)